星野仙一

中日一筋で14年間プレイ。先発ローテーションの一角として活躍した。

自らを二流投手と語ったように球威はそれほどでもなく、気迫で立ち向かっていく投球スタイルだった。その闘志あふれるマウンド姿から「燃える男」と呼ばれた。

伝説のエラー「宇野ヘディング*」の時、星野は投手としてマウンドに立っており、その際には激怒。グラブを投げつけキレる姿は今もスポーツバラエティで紹介されることがある。

中日、阪神、楽天の3球団で監督を務め、全ての球団でリーグ優勝を達成した名将。

2001年に中日の監督を辞任した翌年、阪神の監督に就任。2年の間、指揮を振るった。

鉄拳制裁は当たり前で多くの選手が殴られたと証言。その厳しい熱血指導から「闘将」と呼ばれた。

野村監督の元で干されていた今岡誠を積極的に起用。首位打者、打点王にまで育て上げた。また、FAやトレードで数多くの選手を獲得し、スタメンを一新。チームに大きな変革をもたらした。

マスコミ対応は完璧で「トラ番記者も戦力だ」とメディアを味方に付け、番記者たちと朝食を共にすることが日常だった。情報交換、情報統制、雑音から選手を守ることが目的だったという。

就任2年目にしてリーグ優勝を達成。18年間続いた暗黒時代を終らせた。連覇の期待が高まったが、シーズン終了後に体調不良を理由に勇退。当時の体調面はかなり深刻で、後にベンチ裏で横になりながら采配を振るっていたことを明かしている。