真弓明信

田淵幸一、古沢憲司を放出した「世紀のトレード」で阪神へ。それ以降17年間にわたり阪神でプレイした。

1990年のキャンプイン初日、日本列島が記録的な大雪に見舞われ交通機関がマヒ。タクシーで甲子園へ向かった真弓は阪神高速で大渋滞に捕まり全く動けず。そこで真弓はタクシーを降り、雪をかき分け、かき分け、高速道路をひたすら歩き、7時間かけて甲子園へ辿りついた。そんな逸話を持つ少し天然なところがあるナイスガイ。

愛称は「ジョー」。野球留学した際、発音しやすいよう自らを「JOE」と名乗ったことがきっかけ。

歴代2位となる41本の先頭打者ホームラン*を放ち、阪神強力打線の核弾頭として主に1番で活躍した。3番のバースが「打席に立つといつも真弓が塁にいた」と話すほどの高い出塁率を誇った。

パンチパーマが主流だった当時のプロ野球界に「普通パーマ」を導入。そのファッショナブルさと甘いマスクで女性からの人気を集め、甲子園の客層を変えたと言われた。

2009年から4年間、阪神の監督を務めた。

芋焼酎を焼酎8割で割った、いわゆる「真弓割り」を愛飲する酒豪。監督時代に「不動心」「耐えて咲く」の真弓ブランドの焼酎を発売している。

ゴルフの腕は球界一と言われ、2013年には日本シニア選手権で13位に入賞。自身の冠番組「真弓&勝成のExpert GOLF」（サンテレビ、2012年～）を持つ。

顔もハートも男前で、誰にも愛された球界一の伊達男。ただ、監督就任前には人が良すぎて指揮官には向かないという声も少なくなかった。シーズンが始まると、この予想が的中。定期的に想像の斜め上を行く采配でファンは何度も振り回された。